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AHAガイドライン2020

更新: 公開:

 昨年秋、アメリカ心臓協会(AHA)ガイドライン2020が発表されました。成人のCPR(心肺蘇生法)については完成の域に達し、今回は妊婦や小児などのCPRについてアップデートされていますので、重要な部分についてご紹介します。

【成人のBLS】

  1. 救命の連鎖に「第6の輪:回復」が追加
    CPRの目的は自己心拍再開ではなく、傷病者の社会復帰です。心停止からの回復過程は長期間になります。回復期には身体的、認知的、感情的に最適な状態を確保し、社会的・職務的な機能を回復させるためのサポート(リハビリなど)が必要です。このようなサポートを早期に開始することが強調されました。
  2. 市民救助者による早期のCPR開始:疑わしければ胸骨圧迫を開始する
    患者が心停止していない場合のCPRは患者への危害リスクは低いため、心停止が疑われるときには市民救助者がCPRを開始することが推奨されます。
    理由:新しいエビデンスは心停止していない場合に胸骨圧迫を受けた傷病者への危害リスクが低いことを示しています。市民救助者は傷病者の脈拍があるかを正確に判断できません。また、脈拍がない傷病者にCPRを行わないリスクは、不要な胸骨圧迫に起因する危害より高いのです。

 【小児・乳児のBLS】

  1. 救命の連鎖に「第6の輪:回復」が追加
    成人の救命の連鎖と同様の理由で追加されました。
  2. 補助換気の回復の変更
    脈拍はあるが呼吸努力がないか不十分な乳児および小児に対して、2~3秒ごとに1回(20~30回/分)の人工呼吸を行います。
    理由:新たなデータにより換気回数が多い(乳児「1才未満」では30回/分以上、小児は25回/分以上)ほど小児および乳児の生存率上昇に繋がったと報告がありました。
    (病院内心停止のデータ)
  3. 乳児の胸骨圧迫
    1人の救助者が、乳児の圧迫に2本の親指または片手の手掌基部を使用できるようになりました。

2020年(新規) :乳児の場合、1人の救助者は、乳頭線のすぐ下に2本の指、または2本の親指を置いて胸骨を圧迫します。

2020年(新規) :乳児の場合、救助者がガイドラインで推奨されている深さ(頭の直径の3分の1)を達成できない場合は、手掌基部を使用するのが妥当な場合がある

理由:系統的レビューによると、2本指の圧迫と比較した場合、特に深さに関して、両母指圧迫胸郭包み込み法によってCPRの質が向上する可能性が示唆されました。

一般社団法人
国際救命救急協会「ifニュース」2020年10月21日号

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