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■日本リトルシニア野球協会 山下事務局長に聞く

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■日本リトルシニア野球協会 山下事務局長に聞く

 916()、東京都中央区京橋の一般財団法人 日本リトルシニア中学硬式野球協会を訪ね、専務理事・山下二郎事務局長にコロナ禍での大会運営やアマチュアスポーツ界へのメッセージを聞かせていただきました。 

 東京新聞運動部時代にはさまざまな競技を取材して紹介してきましたが、日本リトルシニア野球協会の運営で大変だったことは、蔓延したコロナ禍での大会運営です。今年の全国大会でも数名の感染者がでましたが、二年間の経験を活かして無事開催することができました。しかし、今夏、U15のワールドカップがメキシコで開かれた際、日本代表チームが現地で集団感染し、隔離期間を経て3便に分かれて帰国することになりました。このようにコロナ禍での3年間は、少年野球界を取り巻く環境は苦難の連続でしたが、現場を運営する各地区連盟役員の皆さんとチーム関係者の協力で感染を最小限に抑えることができました。

 嬉しいニュースとしては今年の春、埼玉県の行田リトルシニアで観戦に来ていたご家族が倒れ、チーム関係者による救命活動で救助することができたことです。人命救助をしたスタッフは後日、行田消防署で表彰されています。

 また、東京新聞時代には東京マラソンに協賛社として参画しましたが、世界基準の市民マラソンのデータでは、参加者1万人に対して1人の心臓事故が発生すると言われていました。「4万人が参加する東京マラソンで4人の死亡事故が起きたら責任問題になる」と危機感を持ち、AEDメーカーや医療機関、国士舘大学にもご協力いただき、スタッフとAEDを5キロ毎に配備した結果、過去13回の開催で11人が心臓事故で倒れましたが、全員を救命することができました。このようにスポーツイベントではさまざまな予期せぬことが起ります。運営サイドは「想定外のことと固唾けるのではなく、想定内のことととらえて全てに備えて準備する」ことが重要だと思います。そしてその中のひとつがAEDの普及です。将来のある野球少年達を預かるリトルシニア野球協会としては、チームへのAED導入を奨励し、関係者に救命講習を受講して救命技能を身に着けていただき、高い安全管理意識を持ってもらいたいと願っています。(日本リトルシニア野球協会 専務理事 事務局長 山下二郎)

 山下事務局長からは過去の経験を通じて「将来ある子どもたちが少年野球を通して安全に学べる環境を作る」という熱い思いが伝わってきました。お忙しいところ取材にご協力いただきまして、有難うございました。(AEDマーケティングサービス 鈴木)

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